㈱井口浩フィフス・ワールド・アーキテクツ | 「常ならざる住まい」の未来形


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「アクアコネクトシティ」

アクアコネクトシティは、持続可能調和社会の具体的未来型モデルとして2006年に提示したものです。以下のような考え方を海辺の都市バージョンとしてまとめています。

不動産から動産へ

建物のリユース(再利用)で産廃ゴミの大幅削減

敷地と建物の両方が移動可能なことでリユースが容易となり、建物の社会的寿命を大幅に伸ばすことができます。
省エネ、省資源はもとより、大量の産廃ゴミ削減に繋ります。
(年間数十万戸の新築着工の影で、数十万戸がゴミと化している現状からのシフト。)



一所懸命からネットワークへ

定住と住み替えを併せ持ったネットワーク

自分の住んでいる、または働いている場所以外のところはどうなってもよいという発想からシフトし、空気も水も全ての環境は繋がっていて、かけがえの無いものであるという認識へ、そして、ネットワークし、住みたいエリアに住みたい時間住むという、定住の責任と住み替えの自由さを併せ持ったネットワークコミュニティの形成を図ります。


集中から分散へ

エネルギー、供給処理のマイクロサイクル化

電気、ガス、上下水道を小さなサイクルでサスティナブルにします。
モバイルグリーンアイランドはその極みとして、エリア内エネルギー・水の完全自給自足システムとします。



まちの増殖と移動

資本主義社会の都市のあり方のひとつは、資金とものと人と情報を1ヶ所に集中させることで効率化されてきた。従って東京に象徴されるように一つのエリアに、建物や、人や物が集中し過ぎ、経済的効率は良いが、生物的、生命的環境に大きな問題があり、サスティナブルではありません。 土地の需要と建物の需要は、本来異なるものですが、建物が土地に固定して建てられるため、一体の不動産として取引されます。その結果、建物は物理的寿命よりも早く社会的寿命の変化等で壊されてしまいます。これが資源、エネルギーの無駄で、環境を大きく破壊する一因となっています。これをパラダイムシフトによってサスティナブルにする提案です。

土地の変わりに水に浮くフラットな台船を連結し、敷地を自由に増殖・移動できるようにします。そのため、建物のリ・ユース、リサイクルは大変容易である。また、どんな大きさ、形状の敷地も容易につくれます。水資源の完全浄化システムを組み込めば、さらにサスティナブルなものとなります。

まちの移動とエネルギー供給処理の完全自給自足システムの提案

フローティングパズルシティをさらに極めると、一つは自由に移動が出来る敷地、グリーンモバイルアイランドとなります。

自由に移動することを可能にするためには、エネルギーや上下水の供給処理を完全自給自足システムとすることがより有効となり、サスティナブルなものとなります。

ひょうたん島タイプでは、屋上に棚田をつくり、落ちてきた水を、浄化槽の処理水と合わせて水浄化機能のある植物(菖蒲や葦、マングローブ)帯を通して、浄化再生利用を計る。エネルギーは太陽光発電、風力発電、メタンガス等の自然エネルギーで完全に自給自足します。食料は、屋上と屋内の棚田菜園等の農地で半自給自足します。

フローティング竪穴式住居は、住空間の原点を、現代と未来に問いかけるものとして、ハイテク化されます。小型タイプは食料のみずの自給自足までは考慮されていませんが、浮かぶサロン、セカンドハウス、SOHO等として様々な使い方ができます。



人類の負の遺産をリ・ユース(再利用)

環境問題解決は、平和な社会が前提となります。その象徴としての軍事物質、武器等、人類の負の遺産を平和的に再利用します。

最も人間が無防備な状態は裸の状態ですが、平和でないとこうはなれない。かつ、万人が楽しめ、つながりを感じられ、分かち合えるのはお風呂(公衆浴場)であります。

たとえば戦争に使われる戦艦や空母、爆弾などをリ・ユースし、誰もが楽しめる公衆浴場にリ・ユースします。(CASINOといった賭博場も風呂にすれば、賭博に絡む問題も少なくなるかもしれません)船ならば、「戦闘」ならぬ「船湯」となります。フローティングパズルシティや、モバイルグリーンアイランドで、都市が移動すれば「遷都」も簡単です。



平和の湯(ピースセントウ)を実現するパラダイムシフト

専用から共用へ

啓蒙的コンバーション(用途転換)

軍事目的のためだけに作られる武器や物資は、軍事専用物であります。ただ、そのテクノロジーは高度であり、技術やフォルムの美しさを平和的共用物として、大衆浴場にコンバーション(用途転換)することで生かします。
同時に、後世に人類の負の遺産を展示する博物館としても共用します。